3通目の手紙
到着日時および送付先
1969年10月13日の月曜日に、カリフォルニア州サンフランシスコ市に本社を置く主要な新聞社であるサンフランシスコ・クロニクル社の編集部宛てに手紙が配達された。この手紙は、2日前の1969年10月11日夜に市内の高級住宅街であるプレシディオ・ハイツ地区の道路上において発生した、タクシー運転手ポール・ストライナーの射殺事件の直後に郵送されたものであった。郵送に使用された封筒の消印および集配ルートの解析により、犯行現場であるサンフランシスコ市内から直接投稿された郵便物であることが捜査当局によって確認された。
10月11日の事件に関する犯行声明
手紙本文は青いインクのボールペンを用いた手書きで記されており、冒頭の挨拶は「編集者へ、こちらゾディアックだ」という定型句によって開始されていた。犯人は本文中において、1969年10月11日夜にサンフランシスコ市ワシントン・ストリートとチェリー・ストリートの交差点で起きたタクシー運転手ポール・ストライナー殺害事件の実行犯が自分自身であることを明白に宣言した。
犯人は、自らが被害者の車両に客として乗り込み、指定の目的地付近に到着した段階で後頭部に向けて9ミリ口径の拳銃を1発撃ち込んで即死させたという、犯行の直接的な実行プロセスを記述した。この記述は、当時の現場の検証状況および犠牲者の解剖結果と即座に照合可能な詳細度を備えていた。犯人は単に事件を起こした事実を述べるにとどまらず、市内の中心部という警備の厳重な市街地においても自らの計画を実行に移す能力があることを誇示し、自らの犯行領域が郊外から都市部へと拡大したことを強く主張する文面を構築していた。
この3通目の手紙の封筒内部には、文章が書かれた用紙とともに、10月11日の事件現場において殺害された被害者ポール・ストライナーの身体から直接切り取られた物質的証拠が同封されていた。それは被害者が当日着用していた薄青色のコットン製ドレスシャツの後ろ身頃裾部分から、鋭利な刃物によって直接裁断された約5インチ×7インチの布片であった。この布片には大量の乾燥した血液が付着しており、鑑識課による生化学的分析の結果、血液型およびタンパク質型が被害者本人のデータと完全に一致した。
さらに、裁断された布片の繊維の切り口を被害者が着用していた残りのシャツ本体の損傷部分と物理的に突き合わせた結果、完全に一分の隙もなく接合することが確認された。この物理的物証の同封は、言葉だけの虚偽の犯行声明を完全に排除し、差出人が事件現場で被害者の遺体に直接接触した真犯人本人であるという揺るぎない事実を警察当局に対して客観的に立証する結果となった。
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